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はちざえもんの部屋


[68] 熱源
詩人:はちざえもん [投票][得票][編集]

絶望から端を発したあなたの物語は 歪んだ世界の真実と、それを打ち砕く現実の狭間 いつだって内包したまま、それでまたクルクル回っている。

生まれたことを嘆くのも
愛されて得る喜びも
過ぎし日には跡形もなく消えていく
それでも切望する。僕らの記憶

そっと手に触れて感じた温もりは 生きる物の熱源
孤独に震えるこの部屋で 確かに感じる36℃の熱源

喜びも悲しみも絶望も希望も あなたから放つ真実の世界
何の気なしに流れた日々も あなたを構成した一部分


無口な群衆を抜けて、息をつく三秒 色のない街に冷え込んだ朝だ。
白い息が宙を舞う。少しばかりそんな遊びに興じていよう

2007/11/29 (Thu)

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