世界が終わる五分前に、己が愚かさを悔い改めよう世界が終わる三分前に、溜め込んでいた洗濯物を洗う世界が終わる一分前に、その退廃の美を詩にしたためようそしてその瞬間には、世界がこれから終ることをなるべく誰にもバレないように、僕はいつもの様に目覚ましを止めて学校へ行くあたかも世界はこれからも続くように。何気ない日常の断片であるかのように。
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