詩人:さんだーそにあ@ | [投票][編集] |
重い風船
膨らむ密度が、飛ん出く角度が、混ざり合って
いつまでも空に辿り着けない
憧れなんて一欠片すら無い
空が一方的に雲や雨を使って誘惑する
中身が僕な風船は重いくせに浮かんで
空中でも、水中でも関係無しに流されて
沈まない
ただそれだけを願い
ただそれだけの為にある風船
僕は風船にいる
ここからは何も見えない
時間や運命なんて名前の梟が風船と同じ風を飛び
ほどなく風船を容赦なく切り裂くだろう
何の罪悪感もなく切捨てなれた無機物のように
僕の命の詰まった何より僕自身が入っている風船
ひたすら目的も未来も持つこともなく漂う
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