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halcyonの部屋


[302] 落下
詩人:halcyon [投票][得票][編集]


「期待させて悪いけど」

あなたの吐息と
どこか愉しそうな目が、
わたしの心臓を引っ掻いた強く掴まれた手首が
ぎりり、と音を立てる

「俺、誰にでも
優しいわけじゃないから」



わたしはもう、
逃げられないとおもった。

2009/05/31 (Sun)

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