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タンバリンの部屋


[14] アルミホイル
詩人:タンバリン [投票][得票][編集]

季節もしんしんと冬に変わって、

中高生が焼きいも屋に喜んで走っていきます。


貧乏な僕は、それを見ていてくやしいのです。


だから、ボールペンや消しゴムを

 アルミホイルで包んで焼いては、



腹いせに隣のじじいの畑にまいていたのですが



そのせいでじじいが引っ越して



寂しがりやの僕は、それを見ていてくやしいのです。


だから、近所の子供や向かいの犬を

 アルミホイルで包もうと・・・



でも、その途中で青い服を着た人達が来たから


僕は安心して、両手を差し出したんです。



本当に、本当に心細かったから。


これでいいんだって、思ったんです。




―きちきちとアルミホイル。

 まるで冷たい金属ロール。

2004/12/04 (Sat)

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