詩人:タンバリン | [投票][編集] |
二階の右から四番目、一つだけ色が違ってる
ペンキ塗りたて水色ドアに、ノック3回
ドアが開いたら、振り向きざまにラリアット。ふざけ笑いで。
それが僕達の合図
一人には広めの2DK、偏った家財道具たち
二度煎れの苦いコーヒー
いれたら流しにぶちまけるのが
僕達の決まり
また、彼女はあの掛け時計を
12時間と5分ずれているって言い張る
僕は、そうだね。って、うなずく
ボロのベッドに裸電球
ひねって消したら
始まりの合図
僕は思う。
倒錯的な出来事に溺れるように、
現実世界は海の底へと舵をとってる
だからいつか、きっといつか
僕たちはまともだって、言ってもらえる日々がくる。
くるんだ。