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タンバリンの部屋


[35] コート
詩人:タンバリン [投票][編集]




川沿い、ずっと。



湿気た水上公園



川を何度も渡り直した。



せせらぎに佇んで、トンボと遊んだ。



道のない、草むらも歩いた。



長い距離を、スーツで。



エンストした乗り物と一緒に、おじさんが声を掛けて来た。



「やっぱり、あんたも迷子か。」




苦笑い、どうせ本心ない。




学校の脇を、工事現場の下を



潰れた店の横を、小さな虫たちの上を。




僕は歩いた。




馬鹿だな、みんな。




目が、開かないんだよ。



2005/10/19 (Wed)

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