刻んだ言葉は文字通りえぐられ血を流した痛々しいのに僕はいつまでも離れられないでいたただ自分だけを守る勝手さで現実はいつも軽々と跳び越えまた遠くなる痛みには慣れたはずなのに僕はとてもずるかった軋むパズルを並べたてるこの頭を易々と見失う甘さを許してはいけない縛られてはいけない
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