詩人:波瑠樹 | [投票][編集] |
僕らを繋ぐものは
何なのだろう‥
君は僕といる時には
笑わない
僕は君がいない時には
笑えない
凸凹尖った愛情を
優しく撫でて滑らかな形にしたい‥
君の澄んだ瞳には
僕は映り込まない
君の閉じた心には
僕は入り込めない
僕らを繋ぐものは
何なのだろう‥
僕らを繋ぐものなど
本当は何一つ
ないのかもしれない‥。
詩人:波瑠樹 | [投票][編集] |
あなたが綺麗だと
触れてくれたから
僕はあれ以来
髪を切らなくなった‥
蒸し暑く
まとわりつく
襟足が、前髪が
むしろ
熱情を駆り立てる‥
僕の髪は
黒い猫の気。
まるで
わずらわしく募る想いを
代弁するかの様に
僕の全てに絡み
支配するんだ‥
あなたの気紛れか
あなたの悪戯か、
今夜も僕は
あなたに
甘く 恋焦がれてる‥。
詩人:波瑠樹 | [投票][編集] |
カラコロ‥
グラスの中溶けて回る氷、
恋 煩い‥
カラコロ‥
持て余す切なさ落とす涙、
片想い‥
灼熱の太陽と
涼風、日陰のベンチ
揺れる想い
カラコロ‥
カラコロ‥
カラ‥コロ‥
‥
飲み干した午後二時。
詩人:波瑠樹 | [投票][編集] |
逆上がりは
もう出来なくて
いつの間にか
日は暮れた
不思議と僕は
悲しくないよ
泣き虫キャンディー
笑ってよ
夜空に大輪が
咲く頃
レモネード色の
君想う
さよならキャンディー
平気だよ
いつしか君が
大人になっても
詩人:波瑠樹 | [投票][編集] |
真面目に真面目を頑張ってみたら
眉間にしわが増えてさ、
笑顔がまた少し
遠退いた気がするから
たまにはね、
キミが真面目に辛い時はね、
僕は、真面目に不真面目を
頑張ってみたくなったんだ‥
キミが呆れるくらいに
笑ってくれるなら
こんな僕もいいだろう?
風が踊る
僕の髪に肩に指先に‥
キミにあげる
僕のありったけの
真面目に不真面目な純情を‥
詩人:波瑠樹 | [投票][編集] |
始まりは
終わりのよう
終わりは
始まりのよう‥
1日の始まりはいつも
あなたの夢から目覚める事で
始まる
あなたがいなくなってから
随分と月日は流れ、
僕はコーヒーにミルクを入れるようになったし、
トーストも焦がさなくなった
ベッドや本棚の配置を
少し変えたんだ‥
今はもうすっかり
一人分の安らぎと自由を
手にしてる
スカイブルーのカーテンが風になびく度
遠く青い空に目を細めていた
あなたの横顔が浮かんで消える‥
あなたは僕を
思い出すだろうか
あなたは僕を
忘れてしまうだろうか‥
始まりはどこか
終わりの色彩に似て
終わりもまた
始まりの薫りを纏う‥
僕はあなたを
忘れずに
忘れていくのだろう‥
詩人:波瑠樹 | [投票][編集] |
しがみ付いていた
使い古しの願い事を
修正ペンで白くする
その上に凸凹な字を
上乗せしてみた
真新しい願い事は
使い古しのそれとは
まるで違っていて
僕は少し
強くなれたみたいだ、と
僅かに微笑んだ