虹待ち、見上げる曇天の空過ぎ去りし日の想い出は懐かしさと痛みを連れて…我を忘れて転げ落ちた昼下がりの河べりの草の匂い何かを振り切る様に何かを見出だす様に身体を仰向けに横たえ、大の字で天を仰いだ…そして生まれ変わる決意を抱く…知らない町の空の下知らない僕が背中を押した…虹待ち、雲の切れ間射し入る光は初めて見る眩しさだった…ここから生きる僕が満面の笑顔で泣いていた…。
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