詩人:花 | [投票][編集] |
認めたくない思いがあった
信じたくない気持ちがあった
私の持つ二つの目に映った現実を
心がね 気持ちがね
離れたくなくて 否定してた
勘違いじゃないかって
否定してた…
時のなせる技
情のなせる業
追い詰められて
嫌がらせされて
それでも 求めていた 心
愛だったのか 意地だったのか
薄れていく気持ちが
どちらでもなく
人を信じたいと
強く願っている気持ちだったと教えてくれた
涼しげな風が流れる
南側の窓をあけ
北側の窓もあける
通り道ができた
風の行方は
私に辛い現実をみせたけど
一夜という時間が
客観性を産んだ
愛などなかった
最初から
この出逢いに愛などなかったのだ
与えたものは物理的に消費され
生まれた関係は
利用だったのだ
認めたくない思いが
邪魔をしたけれど
数々の言葉 仕草 を
冷静に回想してみれば
温もりだと感じたことがなかったと
気づいた…
今やっと呪縛から
解放される
今やっと現実に戻る
肩などなかった
最初からなかったのだ
もう 幻覚はみない
「おかえり…」
という言葉が
私を連れ戻してくれた
「ただいま」
春先 麗らかな午後
私は やっと 帰ってきた