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雨蛙の部屋  〜 投稿順表示 〜


[102] 吐息白む夜に
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吐く息も白く霞む夜

ふと見上げた空は

今にも星が降りそうなほど

瞬いて

辺りを包む静寂に

ただ吐息だけが

響いていた

不思議と孤独は訪れず

心穏やかに時は流れた

2006/11/09 (Thu)

[103] 月の輪郭
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薄明かりに

輪郭だけを浮かべ

海原の上漂う月

おぼろげな姿は

淡い色で揺らぎ

その姿に何故か

僕の心は

締め付けられるんだ

手を伸ばしても

触れられるのは

微かに香る海風だけ

空を両手で切り取って

秘めたる想いと共に

胸の奥へとしまいこもう

2006/11/09 (Thu)

[104] アルバム
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奔って走って駆け抜けた仲間との日々も

ゆっくりと連れ添い歩いた君との日々も

その足跡だけを残し
今はもう
遠い過去の事

足跡を宿したアルバムを見返す度に力を貰い

思い出をを捲る度に

忘れていた想いと共に

色褪せた風景が色彩を取り戻し
伝えられなかった想い達が蘇る


そっと瞳を閉じて
心の声に耳を傾け
遠い日の笑顔に出会えたら
微笑みと一緒に
足跡刻んだアルバムを優しく閉じよう

2006/11/10 (Fri)

[105] 夕陽の好きな貴女へ
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日暮れし時の沈む夕陽
何気なく視界に映った
夕焼けが
あまりに綺麗で
バックミラーで見送る
その風景に
夕焼け好きな貴女が
脳裏を掠めた
届かぬ想いと共に
沈む夕日を追い抜いて
遠くの夜へと逃げ込んだ

2006/11/12 (Sun)

[106] 君のなかへ
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差し伸べられた手も
振り払い

君のなかへと
溺れて行こう

誰の言葉にも
耳を貸さずに

ただ深く溺れて行こう

いつか本当のアナタへと
辿り着けると信じて

今日も明日も
その先もずっと
迷う事無く

君のなか
深く溺れ彷徨うよ

2006/11/14 (Tue)

[107] 悪意に沈む想い
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悪意を奥底へ沈め

アナタを想をう

たとえどんな裏切りを受けようとも

悪意を奥底へ沈め

ただアナタを想おう

2006/11/16 (Thu)

[108] 那由多の奇跡〜出会い〜
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ねぇ覚えているかな?
僕らの出会った
あの日の事を


銀杏の黄色が眩しくて

紅葉の赤が鮮やかで

雪の白が儚くて

月の光は朧げで

木々の囁きが寂しくて

音もなく降りだした雪の夜空

そんな全てが重なった
聖夜に那由多の奇跡が

君のもとへと導いたんだ


夜空を伝う
か細い歌声を辿り
僕は君を見付けたんだ
それとも君が僕を呼んでいたのかな?

ねぇ覚えているかな?
僕ら出会ったあの日ことを
僕は今も昨日の事の様に
鮮明に覚えているよ

2006/11/19 (Sun)

[109] 那由多の奇跡〜思い出〜
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ねぇ気付いていたのかな?

出会ったあの日から
いつも僕が
癒されていた事に


虹色にきらきら輝く眼差しに

腕のなかで眠る柔らかな寝顔に

寝返りをうち頬を撫でる姿に

君の無邪気な仕草の一つ一つが
僕の中の憂いや寂しさを
優しく癒してくれていたんだよ

泣きたい時も
笑顔の時も
君はずっと傍にいてくれた

そっと僕に身を寄せる君の頬を撫でながら
いつも僕はありがとうを
言っていたんだよ

ねぇ気付いていたのかな?
いつも僕が支えられてた事に

僕は君を癒せていたのかな?
支えになれてたのかな?

君の声が
その答えが聞きたいよ

2006/11/18 (Sat)

[110] 那由多の奇跡〜別れ〜
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ねぇ届いてたのかな?

僕の想いは
ちゃんと君に
届けられてたかな


いつも君を愛でるたびに
胸に宿る優しさ

いつも君に触れるたびに
胸躍る嬉しさ

いつも君が歌うたびに
胸に込み上げた愛しさ

君と過ごした全ての時間が
僕のなかに暖かい気持ちを届けてくれたんだ

君にはもう
会えないけれど

夜空に瞬くひかりに君を重ね
いつかまた
巡り合えたなら

聞かせて欲しいんだ
僕の想いが届いていたのかを

君に出会えた那由多の奇跡を胸に抱いて
その時が訪れるまで
この胸いっぱいの暖かな気持ちを
たくさんの人に届けていくよ


今まで一緒に居てくれて
ありがとう

2006/11/18 (Sat)

[111] 蜂旋華
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華から華へと飛び旋回る

君はまるで蜂の様

身体に花粉を纏う様に

誰かの香りを運んでくる

君の奔放さが蜂の針の様に

僕の心をチクチク刺すんだ

僕は何も言わないけれど

とても悲しんでいるんだよ

2006/11/19 (Sun)
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