詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
風が唸り木の葉が散る
あの日の僕は
どうしようもなく
寂しくて
誰かを求めずには
居られなかったんだ
月光に煌めく粉雪
あの日の僕の
願いは叶わず
一人きりの僕には
冷たい夜は長すぎて
寂しさに凍え
震える心を
止められなかったんだ
夜風に揺らぐ月影の華
あの日の僕は
泪を零したくなくて
身を切る様な風の中
瞳に揺蕩う月を
ずっと見上げていたんだ
今日もまた
一人で居られず
月明かりに誘われて
夜の世界に歩きだす
詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
「僕も一緒に連れていってよ」
ねぇ何処かの誰かさん
僕の声は届いてますか?
僕は誰にも知られず見つめているよ
ねぇ何処かの誰かさん
僕の想いは伝わってますか?
動く事など出来ず
ただ蠢く想いを秘めて
僕は人間の傍にいるよ
僕は人形
ヒトになる事を願う
夢見る人形
詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
僕の心は歪んでしまって
真直ぐ君を見れなくなってる
ねぇ神様
ほんの少しでいい
僕に真直ぐ見つめる
強さを下さい
僕の想いとは裏腹に
募っていく疑念
君を信じる事が出来なくなってる
ねぇ神様
少しだけでいい
僕に信じぬく
強さを下さい
神様なんて信じちゃいないけどね
詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
いつも傍に居てくれた
君の何気ない言葉が
僕を少し強くしてくれた
だけど…
そんな大切な思い出も
日々が過ぎるにつれ
遠い日の記憶は
淡く滲んで色を消した
詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
どのくらいの時間で
君の涙を止められる?
僕には解らないから
僕の時間を全てあげるよ
どのくらいの愛なら
君は笑うの?
僕には解らないから
僕は全力の愛をあげるよ
君の笑顔の為なら
何時でも何でも
出来るって
本当にそう思えたんだ
詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
見上げた夜空から
星が降ってきて
僕の心で弾けたんだ
欠片になった星屑
一つ一つ欠片/言葉を
拾い集めてくれた友
僕は忘れないよ
見上げた夜空から
月の泪が降ってきて
僕の心で弾けたんだ
飛散した雫
一粒一粒の泪粒/想いを
掬い集めてくれた君を
僕は忘れないよ
友には感謝を
君とは思い出を
旅立つ別れに
想いを秘めて
詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
貴女の痛みや苦しみを呑み込む渦になれたなら
貴女の悲しみや泪を包み込む空になれたなら
貴女の傷や影を照らし隠す太陽になれたなら
貴女に祈りや癒しを乗せて運ぶ風になれたなら
貴女に出会い
悲しむ貴女の小さな背を
目にした日から
日々を重ねる毎に
その想いは募り大きくなってゆく
貴女に出会うまで
自分の弱さを
腑甲斐なさを
これほど強く恥じた事はなかった