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雨蛙の部屋  〜 投稿順表示 〜


[152] サイドミラーと孤独な夜
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サイドミラーに映る夜闇が
不意に
孤独を恐怖に変えた
独りで居る事に
耐えきれず
弱さを晒しながら
友と言う光に逃げ込んだ

2007/08/28 (Tue)

[153] 夏の終わりに
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高き空に弧を描き
風を纏いて飛び立てば
飛沫と共に深く沈む
身体を包む水泡が
碧い世界に
粉雪を舞わせ
夏の終わりに流水が
ヒヤリと胸を撫でて行く

2007/09/01 (Sat)

[154] 夢見の船出
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眠気に微睡みヨーソロー
体で船漕ぐ昼下がり
何処行く事なく夢の中
大冒険にビクついつ
目覚めた日常は
いつもと変わらず
ゆるりと流れる
眠気に微睡みヨーソロー
また夢の中
船出に想う
今度は君に逢えるといいな

2007/09/04 (Tue)

[155] もう少しだけ…
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僕の手が
もう少しだけ大きければ
深く沈む想いを
救い上げれたのかな

僕の腕が
もう少しだけ長ければ
零れ落ちた想いを
掴み取れたのかな

僕の心が
もう少しだけ強ければ
守りきれなかった想いを
取り戻せたのかな

今ではもう
遠い遠い過去の想い
戻る事も
確かめる事も
できはしないのに
やむことなく
切なさは降り積もる

2007/09/19 (Wed)

[156] 紅い月に吼える
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失って初めて気付く
己の愚かさを
己の無力さを
天高く輝く紅い月に
吼える様に泣いた
夏の夜の終わり

2007/09/20 (Thu)

[157] 僕の世界
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風に揺れる木々の音が
心地よく囁く
季節の変わり目に
色彩を移ろわせる山々
喧騒とは無縁の田舎町
僕を取り巻き育んだ世界
言葉も想いも全ては
ここに在る
始まりであり
終着でもある
願わくば
そんな場所であってほしい

2007/09/25 (Tue)

[158] 青空と青い日々
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明け方過ぎの空は
青く色付き
今は遠い青い日の夢に
心を運ぶ

夢の姿は
日を追う毎に
形を変え
年を越える毎に
霧の向こうへと
融けて行く

今、瞳に映る青い空
遠き日の青さに重なり
今の己を見下ろし
微かな笑みと
涙を大地へ落とした

2007/09/28 (Fri)

[159] 色付く秋夜
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空も海も青く染め
波も雲も白く息づき
風と木の葉が運ぶのは
少し淋しい秋の夜

2007/10/15 (Mon)

[160] 青空に泣く
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泣きあかした
夜の向こうに
何が待ってるかなんて
知らないけど
腫れた瞳で見る空は
青く
ただただ青く
瞳に染みて
また一粒
涙が零れた

2007/10/15 (Mon)

[161] 緋鯉が一匹
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緋鯉が一匹
空見て泣いた
小さな囲いの
その中で
自由が欲しいと
空見て泣いた


緋鯉が一匹
雲見て泣いた
水面に流れる
雲の下
遠くの空を
泳いでみたいと
空見て泣いた


緋鯉は一匹
水の中
小さく揺れて
闇へと隠れた

2007/10/16 (Tue)
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