詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
眠気に微睡みヨーソロー
体で船漕ぐ昼下がり
何処行く事なく夢の中
大冒険にビクついつ
目覚めた日常は
いつもと変わらず
ゆるりと流れる
眠気に微睡みヨーソロー
また夢の中
船出に想う
今度は君に逢えるといいな
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僕の手が
もう少しだけ大きければ
深く沈む想いを
救い上げれたのかな
僕の腕が
もう少しだけ長ければ
零れ落ちた想いを
掴み取れたのかな
僕の心が
もう少しだけ強ければ
守りきれなかった想いを
取り戻せたのかな
今ではもう
遠い遠い過去の想い
戻る事も
確かめる事も
できはしないのに
やむことなく
切なさは降り積もる
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風に揺れる木々の音が
心地よく囁く
季節の変わり目に
色彩を移ろわせる山々
喧騒とは無縁の田舎町
僕を取り巻き育んだ世界
言葉も想いも全ては
ここに在る
始まりであり
終着でもある
願わくば
そんな場所であってほしい
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明け方過ぎの空は
青く色付き
今は遠い青い日の夢に
心を運ぶ
夢の姿は
日を追う毎に
形を変え
年を越える毎に
霧の向こうへと
融けて行く
今、瞳に映る青い空
遠き日の青さに重なり
今の己を見下ろし
微かな笑みと
涙を大地へ落とした
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緋鯉が一匹
空見て泣いた
小さな囲いの
その中で
自由が欲しいと
空見て泣いた
緋鯉が一匹
雲見て泣いた
水面に流れる
雲の下
遠くの空を
泳いでみたいと
空見て泣いた
緋鯉は一匹
水の中
小さく揺れて
闇へと隠れた