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雨蛙の部屋  〜 投稿順表示 〜


[182] 夕涼み
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轟音開花
花火が舞い散る
夏夜の瞬き
夕涼み


涼音風鈴
宵風が吹き踊る
夏夜の戯れ
夕涼み



遠音潮騒
細波が揺れ歌う
夏夜の幻
夕涼み


夕闇を彩る
夏色を心に刻む

2008/09/03 (Wed)

[183] グラスの雫
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雨音は流れ
グラスの雫が
足下を濡らす
時がまた過ぎて行く
伝えられない想いは
宙空をさまよい
彼方の闇へと
隠れ行く

2008/09/29 (Mon)

[184] 秋雨と想い人
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灰白色の雲の下
何処までも静かに
ただ静かに
降り続ける
孤独と優しさを
纏う秋雨が
想い人と重なって
心の奥がざわつき
どうしようもなく
逢いたくなる


身体に触れる雨粒が
細く冷たく
肌を流れ
ざわつく心を
優しく鎮めた

2008/10/01 (Wed)

[185] 朝に沈む
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朝焼けに
月までもが
その身を染める
赤く紅く
紅葉の様に
楓の様に

紅き月は
その輪郭を朧気に
空の彼方へ
消えて行く
また
暗き夜を
統べる為
照らす為
深く深く
朝に沈む

2008/10/15 (Wed)

[186] 冬の深まる音
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朝靄に響く
霜柱を踏み
シャクシャクと鳴く声を聞く

日一日と深まる
冬が五感に触れていく

2009/01/16 (Fri)

[187] 希望と言ふモノ
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街の灯は落ちて
闇夜が世界を包む
僅かに残る灯りも
白く濃い霧が
光りを喰らう

闇夜はより濃く深く
全てを飲みこむ様に
そこにある

震える様に恐る恐る
窓外に瞳を向け
うねる闇のむこう
朝日が昇る
その時を
ただ待ちわびている

2009/01/19 (Mon)

[188] 大樹のように
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大きくその手を広げ
太く強く真っ直ぐ立ち
時には雨を防ぎ
時には恵みをもたらし
羽ばたく者達の
羽根を休める
寄る辺となり
ただ誰かの為に
ただ君を守る為に

慈しみで包む
大樹のように
僕はなりたい

2009/02/13 (Fri)

[189] 空蝉に祈る
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君を想い
空蝉に祈ろう

君が
孤独を嘆き
孤独を誇り
虚空に鳴くのなら

君の
孤独を包めるよう
君を想い
空蝉に祈ろう

2009/02/25 (Wed)

[190] 月無シノ夜
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月無しの夜は嫌いだ
己の心を映す様で
己の想いを飲み込む様で
月無しの夜は嫌いだ
どこまでも
どこまでも
悲しさが
淋しさが
この身を包んでいく
月無しの夜は
己を見る様いつまでも
好きにはなれない

2009/03/21 (Sat)

[191] 未完
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自らの手で
掴めるものの
少なさを嘆き
明日を見る事を
忘れて生きる

己の弱さを
受け止めながら
今を受け止める事が出来ず
矛盾が
この身を蝕んで行く

2009/04/03 (Fri)
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