雨蛙の部屋
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[192] 茜色の想い
空が焦がれて
茜に染まり
届かぬ想いは
地に堕ちる
涙はくすぶり
涸れる事無く
胸を裂く
2009/04/28 (Tue)
[193] 届かぬ気持ち
掴んだはずの言葉は
掌から抜け落ちて
伝えたい想いは届く事無く
深く深く闇空に溶けてゆく
2009/06/02 (Tue)
[194] 日常の渦
孤独に泣く夜も
無情に歎く朝にも
日々の流れの刹那にも
人々は心を隠し
今日と言う日々は
繰り返される
歓喜に歌う春も
快楽に酔う秋にも
季節の移ろいの狭間にも
人々は心を亡くし
今日と言う日々は
輪廻の様に繰り返される
誰かの狂気も
誰かの狂喜も
全てを巻き込み
全てを呑み込み
渦の様に
クルクルと
狂々と
世界はまた
新しい今日と言う日々を
織り成していく
2011/03/08 (Tue)
[195] ひとり酒
盃に映る明月に
今日も一夜のお勤めを
共に時を過ごす君へ
今宵も一献
眠りの酒を傾ける
2011/03/21 (Mon)
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