薄明かりに輪郭だけを浮かべ海原の上漂う月おぼろげな姿は淡い色で揺らぎその姿に何故か僕の心は締め付けられるんだ手を伸ばしても触れられるのは微かに香る海風だけ空を両手で切り取って秘めたる想いと共に胸の奥へとしまいこもう
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