ホーム > 詩人の部屋 > 雨蛙の部屋 > 記憶の影

雨蛙の部屋


[14] 記憶の影
詩人:雨蛙 [投票][編集]

記憶の中の君は
いつも優しくて
戻りたいと願わずにはいられないよ
たくさんの季節が過ぎても
君の影は消えず
その色を濃くするばかりだよ

記憶の中の君は
いつも冷たくて
涙せずにはいられないよ

たくさんの時が流れても
忘れられず
君への想いは強くなるばかりだよ

どんなに想っても届かなくて
どんなに願っても叶わなくて
傷が増えるばかりだよ

人を傷つけ
自分を傷つけ
過ぎ行く日々に癒しを求めて
どこまで行けばいい?
君という標を失った僕は
どこに向かえばいい?

2006/09/06 (Wed)

前頁] [雨蛙の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -