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雨蛙の部屋


[3] 螢火
詩人:雨蛙 [投票][編集]

夜空に映る星光と
水面に映る螢火
静かに流れる夜の夏風
聞こえてくるのは
蛙の歌声
木々の葉音と鳥の羽音
過ぎ行く時間は
時に速く人を惑わし
時に遅く人を導く
それぞれの
道を照らす光は
小さくはかなく
螢火と似ることを
知るすべを持たず
過ぎ行く時に惑わされぬよう
体に風を受け
夜空を仰ぎ
輝く星の下
今、立つ場所を
確かめるように踏みしめる

2006/09/23 (Sat)

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