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雨蛙の部屋


[52] 波紋と陰
詩人:雨蛙 [投票][編集]

静寂の雨 降り続く中
すくいあげる言葉
声にするには拙くて
想い留めるには
はかなくて
零れる雫が 涙に似る


虚空の太陽 降り注ぐ中
照らしだされた言葉
伝えるには足りなくて
想い届けるには
脆過ぎて
零れる光が 心に似る


悠久の月光 舞い降りる中
水面に揺れる姿
映し出される想い
雫は波紋を 光は陰を
より濃く
鮮明な姿を見せる
醜いほどに 深い色で
残酷なほど 鮮やかに

2006/10/06 (Fri)

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