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ヒビトの部屋


[22] 人を想うと言葉があふれた
詩人:ヒビト [投票][編集]

人は個体
時の中を存在し
分裂もせず 融合もしない
他と混じり合うことも
他と入れ替わることもない

人は多種多様
同じ人は二人といない
必ずどこかが違い
必ず何かが噛み合わない

人は生命
自発的に行動し
他の交流し助け合う
他を嫌悪し辟易する

人は価値を創りだした
すべての生命は平等に生きる権利と叫びながら
この世の全てを値踏みした
生命あるものも例外ではない
当然その価値は一様ではなかった

人は認められたがる
自分の存在を人に知られ
自分をより高く評価して欲しいと思っている
それは自分の欲望を満たすものだから

人は欲に飢えている
自らの私腹を肥やすために非道に進むものもいる
現実の自らを諦めるものもいる
欲望の満たされた世界を妄想に創りだすものいる
欠乏を補う他との遭遇に激しく喜び
満たされた欲望は傲慢を創りだす

2012/04/22 (Sun)

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