詩人:シゲヲ | [投票][編集] |
俯いたままでは下しか見えない
下に何がある?
なにがあって 君に何をもたらしてくれるだろうか?
それは限られた視界。
見えるものは己の屍
砂地を潜り抜けた日々は
繋がりゆく今日のためにある
私はいつこの時
どのようなことあっても
君の傍に馳せ参じ その挫けそうな肩を支えよう
君が優しさを担うなら
私は厳しさを担おう
擦れ違った日々は
出会い、こうして繋がる今日のために
心を正し
偽りの善を切り
燃やし尽くす
それを身に宿る「偽善」と共に薙ぎ払おう
出会ってしまうことが最初から決まっていたなら
私はこの出会いを至高の宝としよう
君が迷うならその光となり
君が怒るならその剣となろう
君を傷つける刃の盾となり
君のその命が空に上るとき
私は天空すら打ち砕いて見せよう
気にしなくて いい
優しさを担う君は
私の優しさなのだから
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友達が、死ぬと言われた
もう死んでしまうと言われた
そんなことを聞けば
泣いてしまうかと思っていた
人間はかしもおかしい
不思議と……涙は出てこないのだから
――いつ死ぬのか――
そんなことを聞いた自身はなんなのか?
わからないと感じた
友達はとても元気で
元気すぎて笑ってしまった
泣かないのは
死んだときのために残しておくため
どれだけ悲しんで
どれだけ涙を流すのか
そんなことはわからない
だから今は楽しもう
おはよう
こんばんは
こんにちは
悲しみよこんにちは
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死はすでに決まっている
悲しみと刹那に響くヒトの心
だれもが忘れようとして忘れられぬ心
あれから二人は旅立ち
時のいたずらに彷徨っている
吹きすさぶのは雄々しい風
そこで巡りあうために
音もなく崩れ落ち
音もなく零れ落ちてく
涙は頬を伝って落ちて
ヒトの心に優しく伝わる
それはまるで
時計のハリのように
人生は儚く進む
前に、前に
誰も止められない鼓動
きっとそれは何度もこなして
小さな手で砂時計で持ち変える
ああ、それが世界の選択
空を羽ばたく鳥のように
迷わず羽ばたいていけるなら
冬を越して春を待てるなら
命の螺旋はどこまでも続いて
きっと終わりの無い
なにもかもが終わることを諦めて
諦めることも諦めた
ラララっと歌ってみよう
この大空と大地の狭間で
命を賭けて、狂い歌い続けよう
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優しい者はとても怖いから
泣いてしまう
優しいから
不安にさせる
優しい人は世界の果てまでいけると思うから
不思議な音に灼かれてしまうから
失うことがいつかくる
わかっているのにわかってないフリをする
体を寄せ合うだけでわかるのに
優しい人はこの温度を振り払う
傷ついた日々のむこうに
なにを見つめているのだろうか
優しさは
気持ち良い
そして痛い
痛いほど
共に居たいと思う
だから
優しいものは残酷なのだ
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なにが人を正しくて
なにが人を惑わせるのか
それがそこにあると信じていたら
もう、なかった。
あれは悲しかったなあ。
きっと信じていたから。
いつもこんなもんさ。
きっと人生は流転していて、
いつもと同じように流れて、
…………消えていくんだ。
小さな、胸に収まるぐらいの箱は、
とても軽かった。
痛いぐらいに、
軽かったよ。
きっと死別って言葉は、
死んで別れてしまうから、
あるんじゃない。
きっと……
…………夢を見るためにある。
届かないような、近くある。
死別れは。
死は。
そんな概念は、
――そのヒトの死と、別れるためにあるんだ……!
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どんまいだよ
人は誰だって
つらい
かなしい
そして
さみしいことはあるよ
失敗することも
たまぁーにある
仕方ないよ
仕方ないって割り切れなくても
それも仕方ないから
そう思って悪いよ、なんて
言えないんだ
だから言うのだ
肩をポンと叩いて
どんまいって
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人の命はなんで
ここまで脆いんだろう?
一緒に過ごしていたあの人が
消えるその瞬間
私は笑っていた
きっと笑っていた
しらずに友達と家族と
笑っていた
一人で旅立つ者を見送ることも出来ずに
笑っていた
旅立ってしまったあの人は
あの人の表情は
嬉しそうに……笑っていた
おかしを、くれたね?
ちっちゃかったとき、歩く速度をあわせてくれたね?
なんでさ……運命ってこんなに皮肉なんだろう
最後に、最後の、言葉がさ……
「ありがとう」なんて
だめだよ……
白い骨は
ぼろぼろになっていて
わからなかったよ
あの時、あの日、あの場所で……
振り返っていれば
……振り返ってあげれば
よかったな……
私の一番尊敬できる人だったよ
天国に、天国で
幸せに……
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苦し紛れに
苦しいことをしていた
当たり前のことだと
誰かが言った
流れる雲に明日を見た
その声をからして
空を音で空けた
夢を忘れることに
生まれた街を忘れることに
旅立ちと寂しさを感じる
翼をもって
春をこえる
夏をこえる
秋をこえる。
冬は……
――こえられない
……
…………
………………
いつか思い出して
あの花を見に行こう
大きな花を
咲かせ、見て、泣いて
一緒に笑おう
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あの、道を歩き出す勇気があれば
どんな壁も、そう越えられるから
僕は笑って見送るよ
大事なことを知るには時は短いすぎる
アルバムを楽しむのはさ?遠い未来だと思ってた
みんな数限りない人の別れは、ハラハラと舞うもの
想いでを胸に縫いつけて
君は私は僕は旅に出るんだ
あの道を歩き出す勇気があれば
どんな壁も乗り越えられる
命は語り継げるんだ
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二人は深い空の下で、
こんなにも傷ついていても、
こんなにも、とめどなくても、
失っても、温もりはここに残っている。
でも失いたくないよ。
涙で迷いと書き綴っても、
諦めない。
消せない痛みを抱えながら。
こんな僕にでも、できることがある。
大切な人のために生き続けること。
それで満足かい?