詩人:シゲヲ | [投票][得票][編集] |
あなたが死ねば私も死ねる
そんな当たり前のことに気付いたのはいつのこと
誰かが語りだれかが終わらせる
「死ねばいいのに」
そう私自身に語りかける
校舎から響き渡る声はいつも軽やかで華やかだ
誰かがそうしてくれと、頼んでもいないのに
幸せだと語りかえけてくる
そんな気がしていつも思いはせる
私はひとり
ふたり
さんにん
誰もがそうして一人になることを恐れて泣き止む
泣き止めばかまってくれると思いはせる
はは
久しぶりに踊ろう
不思議なピエロのサーカスが久しぶりに帰ってきたよ
この少女のような心を媒体にしなければ私は私として存在しない
いやできないのさ
さぁあなたの持ってる爪で裂こうか
あなたの一番大事な人を
己は正しいと己の勝利に酔うものを
殺せ殺せと願ったのはあなただ?
さあ語れ
死ねばいい
死ねばいいと
誰かが君の死体になったときあなたの心のピエロは歓喜に打ち震えるから
きみの子供を
おなかから生まれた子供を殺しな?
大丈夫。近頃流行ってるさ
流行りの中で流行に乗る
善悪の彼方がはっきりしないのならそれでいいさ
今君が思い正しいと思うことが「善」で
悪いと思うことが「悪」なのだからねぇ
柔肌から血が流れるのは簡単
死ねばいい
死ねばいいと手を動かすだけ
…………
…………
え?
殺らないのかい
そう……君は案外強いんだね
ううん、そーんな意味じゃない
生まれてくる子供たちのために何ができるのだろう
どっかで……聞いたような言葉だね
反吐が出るほど偽善的な言葉――
帰るよ
え、ありがとう、って?
あはは ばぁかだねぇきみは
また殺したくなったら言って
帰るのは君の心の奥底にだから
――すぐ、その気持ちに気付くから――
それまで、子供さんを大切にね。
バイバイ
僕の媒体さん?