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まとりょ〜鹿の部屋


[123] 沈まぬ太陽。
詩人:まとりょ〜鹿 [投票][編集]

何処からとも無く
ヤツは地平線のアーチを作り出し

そしてまた何処かへ
地平線のアーチを作り上げ
姿を消してゆく。

月明かりは
うっすらと僕らの影を作り出し
いつの間にか
ヤツの赤い光に飲み込まれてゆく。

僕らはそれを
当たり前な事と考え
この繰り返しを
僕らの軌跡と呼び、
2人の軋轢とし、温め合った。

もし、太陽が沈まぬ
空のパートナーとするなら
ヤツはずっと僕らを見下ろし
そして嘲笑うのだろう。

『何故人間は僕ら空の一部が浮き沈みする事を数え、長い・短い年月と一喜一憂するのでしょうか?』と。

僕らが愛し合うに
長い年月だと喜び・悲しみ。
それは沈まぬ太陽からしたら、ただの流れにすぎない。

僕らは歴史よりも
今ある愛の全てを
温もりとし、深く感じる事。
それが全てで大切な事なんだろう。

また太陽は笑いながら、月明かりの闇に飲み込まれてゆく。

2006/02/22 (Wed)

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