詩人:まとりょ〜鹿 | [投票][編集] |
何処からとも無く
ヤツは地平線のアーチを作り出し
そしてまた何処かへ
地平線のアーチを作り上げ
姿を消してゆく。
月明かりは
うっすらと僕らの影を作り出し
いつの間にか
ヤツの赤い光に飲み込まれてゆく。
僕らはそれを
当たり前な事と考え
この繰り返しを
僕らの軌跡と呼び、
2人の軋轢とし、温め合った。
もし、太陽が沈まぬ
空のパートナーとするなら
ヤツはずっと僕らを見下ろし
そして嘲笑うのだろう。
『何故人間は僕ら空の一部が浮き沈みする事を数え、長い・短い年月と一喜一憂するのでしょうか?』と。
僕らが愛し合うに
長い年月だと喜び・悲しみ。
それは沈まぬ太陽からしたら、ただの流れにすぎない。
僕らは歴史よりも
今ある愛の全てを
温もりとし、深く感じる事。
それが全てで大切な事なんだろう。
また太陽は笑いながら、月明かりの闇に飲み込まれてゆく。