詩人:まとりょ〜鹿 | [投票][編集] |
空は確かに蒼かった。
民は平和を歌い
より優れた暮らしを求めた。
いずれ民は分散した。
よりよい団体をと
土地に見えない線を引いた。
民は競い合うように
生活を豊かにする術を沢山排出した。
民が造り上げた
溢れた物たちは行き場を無くした。
溢れた物たちは
『不要品』と呼ばれ、沢山排出された。
飽和が連鎖のように
各地に散らばった民達の常識になった。
民は笑っていた。
しかし民同士の競争から産まれた
新しくないと満たされない感情が
益々不要品を生み出した。
そして21世紀…
空は灰色に染まっていた。
poem2021