詩人:まとりょ〜鹿 | [投票][編集] |
出席番号
一つ違いでも
君と僕とじゃ
品格ってモンが
かなり違う。
ただこうして
後ろの席で
朝シャンの香りを
楽しむだけ。
かなり変態っぽい
けど毎日毎秒訪れる
教室。君の気配。
かなり参ってます。
席替えは嫌だな。
いづれするんだろうけど。
君と出会うまで
こんな在り来たりな
名字、好きじゃなかった。
今では御先祖に
両手を合わせて
感謝してます。
窓際からフワリ
木漏れ日の光。
春ってこんなにも
麗らかなんだね。
ただこうして
後ろの席から
君の背中
遊ぶ暖かな日差しを
目を細めて見ているだけ。
勇気の無い僕はただひたすら
君が不意に振り向いて
僕の名字を呼んでくれるのを
祈って待っています。