詩人:まとりょ〜鹿 | [投票][得票][編集] |
出来・不出来
生を受け歩む時から
既に決まっていた
しかし水準と言う社会のボーダーラインが
私に教育と云う場を与えてくれました。
快活にでも賢さでも
個性なんてないから
持ち前の平凡活かし
刺されないように
見下げられぬよう
優しくあればきっと
誰も怒らせはしない
虚しいだけ
だけど言えない
迷惑なだけ
他人の善い箇所探り
善い顔を貼り笑って
兎に角善い人を装い
無害さを訴え続けた
いい人だけど…
いい奴だけど…
印象なんて無い
真白い私とても
虚しいだけ
だけど言えない
迷惑なだけ
乞われても
壊れてしまったら
薄っぺらい私の
人の良さなんて
迷惑なだけ。
年を取る度に
手練れの先輩方が
快活さと人の良さを
両方持ち合わせてたりして
段々居場所は見えなくなって
やっと本当の自分の存在をそこに見たとき
無性にやりきれなさを感じて
人を妬んだし
卑屈になったし
死にたくもなったわ
兎に角汚くて大嫌い
いざ終演を浮かべてみたって
それだけでもう一回ささくれた心に
塩を塗りたくるように滲みて痛くて
立ち止まる自分に苛立ちもした…。
結局一回想像で
死しても尚、人に必要とされたい
結局一回想像で
死しても尚、居場所が欲しかった
結局一回想像で
死しても尚、甘えたいと云う自分に嫌気が差した。
とことん自分は
弱虫な八方美人なんだろう…。