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まとりょ〜鹿の部屋


[269] 足踏み。
詩人:まとりょ〜鹿 [投票][編集]

アタシ馬鹿なの、文句あるかしら?

女の汐らしさを演出なんて御免だから

啖呵を切って貴方の胸ぐら掴んで走ったの

引っ張り廻されて御免なのは俺だよって?

多分それは正解ね。

アタシ馬鹿だからこんな方法じゃなきゃ前進する術がないのよ。

失敗ばかりを産み出しては捨ててきた罰を受けるわ

槍でも雷でも降ったらいいのよ
言っておくけど自暴自棄じゃないわよ

だって人生は
進むか止まるかしか許されない時の地盤

馬鹿を承知で失敗ばかりの道を滑走させてね。

もちろん貴方も無理矢理道連れよ、寂しいもん。

巻いた因果の種は天高く伸びて見下ろしてくるわよ

さぁ責任持って戒めながら笑いながら泣きながら始末しましょ

早くテメェで巻いた種を始末しろって?

多分それは正論よ。

ただね、アタシ馬鹿だから
“また転ぶのが痛くて怖い”って
まだまだすくんで先を目指して走れないのよ。

貴方をこんな風に引き摺ってきた理由わかる?

その辺は賢い貴方でも無知な子供みたいだよね。

今は一緒に足踏みしましょ
一緒に長距離人生進んで行くなら

ウォームアップは大事でしょ?

巻き込んでゴメンネ。でも馬鹿だから気持ちに素直になりたい。

時の地盤を踏みしめ
足の運びを軽やかに

2009/05/02 (Sat)

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