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まとりょ〜鹿の部屋


[29] 中毒症状。
詩人:まとりょ〜鹿 [投票][編集]

赤く色付く顔。
熱を持った身体。
とろける口元。
柔らかな肌。

傍にきて、ただ無我夢中に皮膚と皮膚を密着させれば

すでに脳内に膜が張り出し、総ての思考を麻痺させる。

寄せ合えば温度で触覚を魅了し、嗅覚を刺激し

交われば沼にぬかるむが如く聴覚・視覚・味覚…全てが深く深く沈み込んでゆく

ヒトがヒト科として
雄蘂が雌蘂と必然的に出会うように
この感覚が襲いかかる。

だから私はこの麻痺した身体の仕組を愛している。

2005/11/05 (Sat)

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