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まとりょ〜鹿の部屋


[324] mobile girl
詩人:まとりょ〜鹿 [投票][編集]

人前なのに厭らしい指先で
他の子の身体を弄って

私と新しいあの子を見比べて

残念そうに溜め息混じりに絶望の言葉を吐かないで頂戴

新しい流行を取り入れる事が私のステータスだったのに

飽き性の貴方が悪いのよ
すっかり今じゃ懐古主義のおばさんね

一年前に出会った時は
貴方はいつだって嬉しそうに
私の身体を指先で弾いては色んな喜びを教えてくれた…

朝に弱い貴方をちゃんと起こしたわ。
方向音痴な貴方に地図だって差し伸べたわ。

たくさんお洒落して着飾った子が好きなの?
その子はきっと私より貴方に色々与えてくれるのね…

カチカチ五月蝿いやつだなんて言わないで…

私よりあの子の方が寸胴なのに…
そうね、あの子はスマート…

123456789*0#…こんなのが付いててもやかましいだけって事なのね

私なんて見たくも無くなった?

123456789*0#…貴方がたくさん触れてくれたココは
貴方の感触ばかり覚えてて悲しい

123456789*0#…いっそのこともう廃棄して…
貴方との思い出はあの子との中には移せない

所詮、私はガラパゴス
隙間に埃がたくさん詰まった
スマートフォンとはかけ離れた薄汚い女よ

だけど…
それが誇りにすら思えたわ。

ショップの人の手なんて厭、最後は貴方の手で消して…さようなら愛した指先




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2013/06/09 (Sun)

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