詩人:まとりょ〜鹿 | [投票][編集] |
大した事じゃないって笑いながら音を掻き消して
どうせ濡れるならば傘、要らないじゃないと呟く
水深10m
まだまだ苦じゃないね
どうせまたいつもの話よねってまた笑う笑う
心の居住空間には寂しがり猫ばかり
水深100m
ちょっと呼吸の仕方を忘れたね
どしゃ降りになって
肩から腰にかけて伝い落ちる雨粒
居心地が悪い、気分も悪い。
水深500m
深く潜ったままで
水深650m
あの声は自分の声だった
水深880m
なにやら全てが間違っていたようだ
水深1000m…一人ぼっちじゃない
水深1???m…孤立したんだ、水深2???m…時計壊れたんだ、溺れたんだ…ぶんぶく
地底の砂を噛む
ザまぁ無い、事虚しい事、
誰もが分かり合えると思ってたのか
もう目は要らない、黒しか映らない、
地底マグマでぶんぶく
身焦がして出直します