ホーム > 詩人の部屋 > まとりょ〜鹿の部屋 > ノスタルジィ

まとりょ〜鹿の部屋


[329] ノスタルジィ
詩人:まとりょ〜鹿 [投票][編集]

置き去った宿題
地面に染み込んだ匂いとか
作為的に浮かんだ白の純粋

鳴かずに身を焦がして
まるで彼女は螢の様ねと
テラスではじけた炭酸水

染み込んだ匂いってやつが
時折顔を歪ませて伏せる
夜風が好き。ベトベトのあいつを無くしてくれるから

あの子のママ
おうちの中でずっとお遊戯会してる。
品性が無いと舌打ちしたが

幾年過ぎてもあの子は笑わない
見せ物小屋で春を売っては
冷めた余生に皮肉づく。

それが正義とか悪質なんて道義はないけど
毛布にくるまって早く醒めてしまえと願っている。

悲しい未来と
楽しい過去に
醒めてしまえと
今日も罵っている。
来るべき寒さに顔を塞いで耐えている

被害者面すんな
さっさと置き忘れてしまえ

さっさとこんな悪い夢、終ってくれないか?

2013/10/17 (Thu)

前頁] [まとりょ〜鹿の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -