ホーム > 詩人の部屋 > まとりょ〜鹿の部屋 > 月影とエンジ色の炎。

まとりょ〜鹿の部屋


[80] 月影とエンジ色の炎。
詩人:まとりょ〜鹿 [投票][編集]

ジンジンと静かに音を立てる焚き火を挟み

僕と君が四十の肩を揺らして笑う。

夏の名残の真っ黄色な月明かり。
流れゆく火の粉を吸い上げる。

エンジ色した炎が僕の耳まで真っ赤にすれば、

炎越しに揺らめいた君の姿に改めて恋をする。

夏の終わりは切ないけれど
まだまだ何度も夏は来る。

今、こんなに嬉しいのは
二十路、三十路、四十路…
そしてこれからもずっと同じ君と夏を生きるから。

2006/01/02 (Mon)

前頁] [まとりょ〜鹿の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -