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夢姫の部屋  〜 投稿順表示 〜


[177] ピュア
詩人:夢姫 [投票][編集]

その汚い顔をどけて
あたしの視界に入らないで

死ぬ気になれば何でもできるんじゃないかって
そんな気力もなくなったから
死を意識しちゃうんじゃないの?
腐れた正義感であたしに意見するんじゃないよ


その汚れた目で見るな
あたしの目まで腐ってしまいそう

君なら努力すれば何でもできるでしょうって
ろくでもない言葉しかないから
追い詰めるだけになっちゃうんじゃん
あんたなんかにあたしの何がわかるっていうの



こんなろくでもない毎日に嫌気がさしてたって
誰がわかってくれるわけでもない
だって貴方はここにいないじゃない
あたしがどんなに貴方がほしいって叫んだって
誰に響いて届くわけでもないの
だって貴方はここにいないじゃない



どこにいたって
何をしてたって
貴方 あなた アナタ
あたしのことだけ考えててほしい



こんなろくでもない毎日にピリオドを打ちたい
そう決心しても虚しいだけなのよ
だって貴方はここに来ないじゃない
あたしがどんなに切ない苦しいって叫んだって
貴方にすら届いてもくれないの
いつになったら来てくれるの
ねぇ 貴方













2005/02/22 (Tue)

[178] 
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誰でもいい

誰かあたしを殺してください

腕の傷は増えてく一方

ああ

でも夏になったら

ノースリブが着れないじゃん

けっこう好きなのにさ

誰でもいいから

あたしを殺して

楽にして


道端で通り魔に包丁刺された日には

死の恐怖に

おしっこちびってしまいそうなあたしですが






2005/02/22 (Tue)

[179] アタシに優しいおかず
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逢いたくて 仕方なくて

だけど 言葉にしても叶わない

こんな夜が嫌い


情けない 恋をしてるって

気づいたって もう手遅れで

強がりなんて言ってられないくらい

朝が来るのが待ち遠しい



こっちに来て ぎゅっと強く抱きしめて

頑張ってるあたしを撫で撫でして頂戴

貴方に逢えない夜を

いくつも いくつも

越えてきた あたしに

そっとキスのご褒美を



それだけで あたし

未来を夢見ていられるから




2005/05/09 (Mon)

[180] 高カロリー症候群
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何が本当で 何が嘘

あたしを騙さないで

貴方の優しい言葉を嘘に変えてしまう

あたしの心

あたしを騙したのは

貴方の言葉じゃなくて

歪んだ

あたしの心そのもの




それが本当で あれが嘘

あたしを落とし入れないで

勝手に貴方の言葉を信じられなくなった

あたしの心

あたしを落とし入れたのは

貴方の冷たい言葉じゃなくて

歪んだ

あたしの心そのもの








2005/05/10 (Tue)

[181] 最愛の息子へ
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仕事も出来て容姿端麗
あたしの自慢の息子

27歳
大人ぶっていたって
あんたはあたしにとっては
いつまでたっても子供なの

花嫁姿を見ることができなかった
妻と
永遠の愛は誓ったのかい?

母さんは
絶対 お前を許しはしないよ
母親のあたしをおいて
先立つ不孝を
絶対 許しはしない


ねぇ
せめて
母さんの手を握り返して
母さんの顔を見ておくれよ

なんでかな
母さんは目が霞んでさ
お前の顔が
ちっとも見えやしないのさ


母さんは絶対お前を許しはしないよ
母親のあたしをおいて
花嫁姿を見ることができなかった
妻をおいて
先立つ大馬鹿野郎のお前を


絶対に……








2005/05/27 (Fri)

[182] 癒しの手
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今夜
眠りつこうとするあたしに
優しい貴方の手を下さい

あたしは昔の古傷を
どこにしまったかわからない
不安な夜は
疼いているの?


明日
目覚め微笑むあたしに
優しい貴方のキスを下さい

あたしは昔の古傷を
今更 気にとめたりしない
幸せな朝に
迷いなどないから





2005/05/30 (Mon)

[183] 繰り返し繰り返す
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好きです

好きです

大好きです

いつもいつでも

あたしの手を離さないで



好きです

好きです

愛してます

いつもいつでも

あたしから目を離さないで




貴方に抱かれて

眠る幸せを

いつも

いつでも

これからも

いつまでも






2005/05/30 (Mon)

[184] 下水の中のドブネズミ
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雨がポツポツ
水曜日
キラキラなブルーがくすんだ

無数に纏わり着く水滴に
脅迫されて吐き気した

お前ら 何様のつもりだと

悪寒に震えた水曜日



雨がシトシト
水曜日
ウキウキなあたしが沈んだ

無神経に食らい付く水滴に
行く手阻まれ殺意した

お前ら いい加減にしろと

嫌気がさした水曜日











2005/05/31 (Tue)

[185] 悪女
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貴方が好きで

大好きで

欲しくて 欲しくて


そう
あたしの「我儘」



誰かが涙を流すのを

知っていて

分かりきっていて

貴方を欲した



どうしようもないくらい
あたしに夢中の貴方



そんな貴方が

欲しくて 欲しくて

あの人が泣くこと知ってて

貴方を奪ったあたし



チクリとも痛みはしないのよ

あたしの小さい胸は












2005/06/02 (Thu)

[186] 快速ワゴンA
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グレイの空が闇に落ちて
告げるは午前0時

闇に包まれた
目の前に広がる景色に並ぶシグナルが
青になったら走りだす

口笛を吹く横顔が
行き交うライトに照らしだされた


「好きよ」


サイドシートのあたしに
横目で微笑んで
目の前の光を追い抜いて
騒音の中
口笛が鼻歌にかわる

いつまでこうしてられるかしら
どこまで道は続くのかしら


せめて今だけでも
淋しくなければいいと
ただ走り続ける


いつまでこの椅子は
あたしのものにしていられるのかと
ひやひやしてたら
速度があがった




「愛してる」


呟いても騒音に消えた
午前0時のドライビン




2005/06/05 (Sun)
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