詩人:チェシャ猫 | [投票][編集] |
いつから君は泣いていた
伸ばした手の先も見えないほどの寂しさの中で
まだあの日々を求めてる
過去を振り返るたびにまた
傍にいる誰かを傷つけても
確かにあったはずの温もりを
捨てきれずに抱いたまま・・・
どれだけ大切にしたなら想いは届くのか
決して触れることのできない貴方の奥には
まだ遠い日が残ってる
時を重ねても色あせぬその灯に
僕は付け入る術さえ手にできなかった
こんなにも近くにいるのに
知れば知るほどまた距離は広がって・・・
振り返った貴方の目が悲しみで滲むなら
震えるその手元を照らす
小さな灯になれればよかった・・・
心の中でいつまでも色褪せぬほど
その影は強くはないけれど
儚いほどに小さな灯の中に
貴方をそっと映すから
僕が傍にいないその未来にも
優しく灯は揺らめき続けるように・・・。。
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遠い日に君を濡らした雨が
今でもまだ降り注いでいてもいいさ
変わりゆく日々の中に埋もれそうになっても
変わらずに咲き続けていられるのなら・・・。。
どんなに強く抱きしめてみても
君の瞳は過去を映したままで
そこにある確かな温もりさえ
確かめることを避けていた
傷つき失われた思い出に
僕は踏み込めやしないけど
変わることを恐れる君に
ただ好きだと伝えよう・・・。。
今でもその心を占めるあの人の心に
例え別の誰かが残っていたとしても
貴方の重ねたその日々に
確かに花は咲いていた
小さくても誰より強く
紫陽花にも劣りはしない程に・・・
遠い日に君の愛した記憶に
僕は追いつけなくてもいいさ
君が変わらずに咲き続けていられるように
そっと雨を降らせよう
僕の気持ちは君に届かなくてもいいさ
君が過去を受け止め前に進めたその時は
何も告げずにその傍を離れよう
ただ貴方の幸せだけを祈って・・・。。
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いつしか臆病者は牙をむき
届かぬ月に吠え続ける
何度も何度も
その声が枯れるまで・・・。。
いつから闘うことを諦めた?
もうその手に力は残っていない
気づいた壁の大きさに
尻尾を巻いて逃げ出した
全てを捨てて彷徨った
愚かな犬のともし火は消えてしまった?
研ぎ澄ました牙で狙いを定め
月に向かって空を切る
何かを諦めれば何かが手に入ると信じてた
腐った世界に愛想を尽かし
空を目指してもがいた犬は
水溜りの月に飛びかかる
足掻いても足掻いても
這い上がれぬ世界の底で
それでも僕は吠え続ける
研ぎ澄ました牙で狙いを定め
月に向かって弧を描く
君に向かって走り出す・・・・。。
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幾つの真実から目を逸らせば僕は救われる
歩み出す道さえ失ったまま
まだ焦がれ続けてる・・・・。。
宵に浮かぶ艶やかな横顔は月に導かれるがままに
まだ穢れも知らぬその手を夜の果てへといざなう
揺れるようにささやく声で
途切れた世界はつながって
抗う術も無いほどに映える君の瞳に
透かされた過去がさまよい続けている
壊れそうなほどに昂ぶる貴方の影に
包まれて僕は自分を捨ててしまいそう
幾度終わりを祈っても
知らずにまた貴方を求めている
どれだけ強く抱きしめれば僕は満たされる
零れ止まぬ涙に見入られ
まだ焦がれ続けてる・・・・。。
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どれだけ嘘を重ねればいい
心だけでは満ちたりず
僕はまた貴方を求めている・・・・。
近付けば近付くほどに
心に痛みは重なって
いつからか位置づけられた曖昧な距離に
閉じ込められたまま
繰り返す欲望と後悔に手を引かれて
築いた時間に杭を打つ
それでもまだ見えぬ心の奥を
一人探し続けてる
「貴方にとっての僕は何ですか
僕が想っているほどに
貴方は僕を想っているのですか・・・?」
幾度嘘を差し出せばいい
誰に祈るかも知らぬままにその手を握る
まだこの思いは残したまま
僕はその手にさよならを告げる・・・。。
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いつからか壊れそうな僕に
捧げられていた小さな手
痛み止まぬ心に触れて
そっと想いを引き剥がす・・・。。
切ないほどに大人びた貴方の瞳に
映る僕は悲しみで滲んでしまうから
離れないように強く
抱きしめた分だけまた距離は広がるよ
壊したいくらいに愛おしい貴方に
背を向けたくなるほどやさしい声に
この手どれだけ伸ばしても届かないよ
落ちてゆく夜の果てで・・・。。
苦しい程に大切にしたくても
涙する程に愛してみても
決して追いつくことはないよ
貴方に残るあの人の影に
どれだけもがいても辿り着けぬのなら
せめて記憶にも残らぬほど
僕はそっとこの身を消そう
壊れそうな程に愛する貴方の心に
痛みだけは残さぬように・・・。。
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抱きしめるよ
零れる程に強く
途切れた気持ちが
もう一度手に触れるよう・・・
淡く揺れるその心に
気づかずピエロは踊り続ける
その役目が繋ぎとも知らず
届かなかった貴方の嘘に
紛れて消えた真実に
埋もれてこの身も役目を終えよう
捧げた時間は嘘に閉ざされても
その愛は偽りであったと知っても
抱きしめるよ
切ない程に強く
せめて重ねた声だけは
消えてしまわないように
捧げるよ
壊れそうな世界さえ・・・
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祈りも届かぬよ
貴方を失くしたこの世界で
舞い散る誓いに抱かれたまま
彷徨い続けてる・・・
現実との境が曖昧に満ちてゆく夜に片腕を引かれ
紛れ込む終わりの無い痛み
欠けたものは何なのか知らぬまま
消え残る残影に手をかざす
どれだけ傷を増やせばいい
尽きぬ悲しみの果てに貴方はなにを望む?
天使を失くしたこの世界で
まだやさしさを求めている・・・
堕ちて行く貴方の影に
まだ惹かれ続けている・・・
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落ちてゆく夜の果てで
微笑っている貴方は誰なのか
消えぬ罪に抱かれたまま
痛みだけを残して・・・・
闇に咲く彩に 瞳深く濡れ
叶わぬ想いにまだ手探り止まず
零れそうな影はまだ 君を探し続けている
薄れてゆく色彩の中で
咲き続けていられたなら・・・
剥がれ落ちて行く世界に揺られ
枯れない想いを見つけられたなら・・・
幾度過ちを繰り返せば満たされるのか
途切れぬ痛みを抱いて
それでも祈り続けるよ
薄れてゆく景色の中で
泣いているのは貴方なのか
差し出せる手も持たぬままに
その名を呼び続けるよ・・・・
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散在した欠片がまだ君を残すなら
その痛みさえも背負って手を伸ばすよ・・・
もう哀しみも映せぬ程に
うつむいた瞳に色は失せて
枯れないようにと咲き続ける花だけが
遠く途切れぬ果てに揺れていた
叶わぬ祈りをこの胸に抱いて
壊れそうなくらい君を想っているよ
何も見つけられない世界に
変わらない痛みは続いているのに・・・
舞い止まぬ欠片は
繰り返した過ちに罰を与えるけれど
手探り絶えぬこの腕は
まだ君を求めて
壊れそうなくらいに君を想っているよ
変わらぬ痛みは消えなくても・・・