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チェシャ猫の部屋  〜 新着順表示 〜


[104] 星ノ見エナイ街
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  星もろくに見えないこの街で

  貴方の笑顔は何よりキレイに見えました

  足早に歩き去る町並みの中で

  貴方の声だけは聞こえていました・・・。。


  強く抱きしめたら壊れてしまいそうなその肩を

  やさしく包み込む方法を僕は知りませんでした

  見つめたなら涙を流してしまいそうなその瞳から

  僕は目を逸らすことしかできませんでした。。

 
    僕は願うことしかできなかった

    何も変わりはしないのに・・・。。

  
  雪も降らないこの街で

  貴方の声は 優しく僕に降り積もりました

  灯ってはすぐに消えてゆく明かりの中で

  貴方の笑顔だけ 消えずにまだ残っています。。

2004/12/06 (Mon)

[103] ハネノナイヒト
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  「ねぇ待ってよ。 僕を置いていかないで。
 
   もっと強くなるよ もう泣いたりしないよ

   お願い もう一度微笑って・・・。。」

  
  僕の背中にあるハネは

  一人で飛び立つにはまだ小さすぎたみたい

  どんなに強く地面を蹴ってみても

  キミの背中が見えないよ。。


  眠れない夜にキミを呼んだその声は

  少しだけ白く濁ってソラへと消えてった

  目を閉じればそこにいるキミが

  また微笑ってくれるなら

  僕はもうハネなんかいらないよ

  この足でキミを探して走り出すから。。


  「ねぇ キミは今も微笑っている??

   僕はもう 一人でも眠れるよ

   だから 

   もう一度だけこっちを向いて・・・。。」

    

2004/12/05 (Sun)

[102] sink you
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少しずつ色付きはじめた街の片隅で
貴方の名前を呼んでみました
白く曇ったその声は
寂しく響いて消えました・・・。。


 僕は 人より少しだけ
 ほんの少しだけ強くなれればそれでよかった。。

 震える貴方を抱きしめられるだけ
 たったそれだけ優しくなれればそれでよかった。。


差し出す両手に寂しさが積もる夜には
誰か彼女を抱きしめてあげて
何よりも一人が嫌いだった貴方の小さな肩が
微笑みを失くしてしまわないように・・・。。


あの日から動かなくなった時計の針を回して
貴方の名前を叫んでみました
枯れかけたその声は
寂しく響いて消えました・・・。。


2004/12/03 (Fri)

[101] ヒーローになんてなれないよ
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  ヒーローになんてなれないよ・・・。。

  知らない誰かの為に本気になんてなれないし

  大魔王が出てきたらきっと腰抜かしちゃう。。


  
  でも  それでも少しだけ 

  ほんの少しだけ強くなりたかった

  目に映る全ての人を守れるほど

  かっこよくなんてなれないけど

  
  せめて目の前で泣く君だけは

  この両手で抱きしめられるように・・・。。
  

2004/12/03 (Fri)

[100] ありがとう
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  いつもより少しだけ 唇が震えていた

  いつもより少しだけ つないだ手は冷たかった


  さよならの挨拶は いつもとおんなじだった

  ただ・・・

  「ありがとう」の上に 「今まで」ってついてた

   
   泣き出しそうな君の背中
    
   もう 振り向くことは無かった・・・。。

2004/12/02 (Thu)

[99] セノビ
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  少しだけ 背伸びをした

  この目に映る世界が3cmだけ高くなった

  机の上にたまった埃が見えた

  友達のつむじが見えた


  沈む夕日が

  いつもよりちょっとだけキレイに見えた・・・

2004/12/02 (Thu)

[98] ソラ
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 見上げたソラはあんなにキレイなのに


 手を伸ばせば届きそうなのに


 ふと目を落とした水たまりに映る僕は


 滲んでて よく見えなかった・・・。。



 届かないって気づくのは怖かったから


 伸ばした手は


 やっぱりそのまま引っ込めた・・・。。

2004/12/01 (Wed)

[97] tender〜夢の端っこ〜
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多分泣いていたんだろう
あの日の僕と夢は
乾いた唇かみしめて
枯れた心に水をやって
また少しだけ
描いた夢の端っこを切り取った・・・。。

心と体の境界線が曖昧なこの世界で
見えない何かに右手突き上げて
その両足で大地に踏ん張っていた
現実を右手に嗤う誰かに背を向けて
枯れかけた声で叫んでた。。

消えかけた声が世界の時間から取り残されたとき
その手は誰かに振りかざすのではなく
震える誰かを抱きしめる為にあるのだと
教えてくれたのは君だから・・。。


 例え時計の針を止めてみたとしても
 世界は変わらずに歩き続けるけど。。

 水溜りに映った星に手を伸ばしてみても
 夢の中の君を抱きしめたとしても
 広げた両手に残るものなんてないけれど。。


いつからか微笑うことを忘れた世界が
語り尽くされた愛を置き去りにしても
僕はこの夜の下で歌い続けるから


 白黒だったこの世界を
 薄っぺらだった毎日を

右手でなぞった境界線の向こうに蹴飛ばして
君にありがとうを叫ぶよ


子供の頃に見た夢の続きを片手に
僕はまた歩き出すから。。

膨らみはじめたこの世界のどこかで
枯れかけた声絞って
ずっとずっと歌い続けるから・・・。。







2005/05/23 (Mon)

[96] farewell〜届かぬ君へ〜
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 ずっと忘れないよ
 
 微笑みって振った左手に
 涙が零れても・・・。。

気づいていた
僕が精一杯伸ばした腕に
つかめるものなんて何一つ無かったってこと
どんなに叫んでみても僕の歌は
君には届かないってこと

 それでも君が描いた物語の
 どこか隅っこに僕の名前があれば
 あやふやな地図でも歩いていけると信じてた・・・

 君の背中にさよなら言うよ
 行き場を失くした声が涙に変わるその前に・・・


泣き出しそうな夜にヒトリで見る星は
隣に君がいたあの頃と変わらずにまだ微笑んでいて
手を伸ばせばこの胸に抱けそうで
幼い両手をぎゅっと握り締めた・・・。。

一人ぼっちが大嫌いだった君は今微笑えているのかな
泣き虫だった君を
側でずっと支えていてあげたかったよ
それはもう・・・叶わないけれど。。


歩き続ける思い出の中で
振り返る二人は確かに微笑っているよ
重ねた時間(トキ)の分だけ
見上げるソラは滲んでいくけれど

 淋しいときに微笑う君のクセは
 誰よりキレイに見えたから・・・

 零れる涙に映る色は
 何よりキレイに見えたから。。。


 ずっと忘れないよ
 二度と振り向くことは無い君の背中に
 
 
  微笑って振った左手に

  涙が零れても・・・・。。

2005/05/23 (Mon)

[95] 籠の中の鳥が夢見るソラ・・・
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多分泣いていたんだろう
あの日の僕と夢は
乾いた唇かみしめて
枯れた心に水をやって
また少しだけ
描いた夢の一番端っこを切り取った・・・。。

君に出会ったあの日から
もう何枚の夢を引き剥がしただろう
その濡れた手に感じる確かなぬくもりを求めて
いつの間にか君を塔のてっぺんに閉じ込めていた
この手に抱くことはできないのに・・・。。

破ることをためらって
ポケットに突っ込んだ宝の地図は
誰かが抜き取って埋めてしまったけれど
僕は手を振ってさよなら叫ぶよ
重ねた時間が消えないように

追いかけたなら
届かないと気付くのが怖くて
水溜りに映った星に手を伸ばした
籠の中で大切に育てられていた鳥が今
ソラを夢見るように・・・。。


多分知っていたんだろう
あの夜の君と僕は
見えないフリして目を逸らし
聞こえないフリして背を向けて
心と体の境界線がまた少し曖昧になっていく


そうして僕はまた
夢の中に映る君に手を伸ばした
籠の扉を開けられた鳥が今
ソラを目指すように・・・。。

2004/10/05 (Tue)
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