詩人:チェシャ猫 | [投票][編集] |
いつしか臆病者は牙をむき
届かぬ月に吠え続ける
何度も何度も
その声が枯れるまで・・・。。
いつから闘うことを諦めた?
もうその手に力は残っていない
気づいた壁の大きさに
尻尾を巻いて逃げ出した
全てを捨てて彷徨った
愚かな犬のともし火は消えてしまった?
研ぎ澄ました牙で狙いを定め
月に向かって空を切る
何かを諦めれば何かが手に入ると信じてた
腐った世界に愛想を尽かし
空を目指してもがいた犬は
水溜りの月に飛びかかる
足掻いても足掻いても
這い上がれぬ世界の底で
それでも僕は吠え続ける
研ぎ澄ました牙で狙いを定め
月に向かって弧を描く
君に向かって走り出す・・・・。。