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チェシャ猫の部屋


[132] stray dog〜moon
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

いつしか臆病者は牙をむき
届かぬ月に吠え続ける
何度も何度も
その声が枯れるまで・・・。。


いつから闘うことを諦めた?
もうその手に力は残っていない
気づいた壁の大きさに
尻尾を巻いて逃げ出した


全てを捨てて彷徨った
愚かな犬のともし火は消えてしまった?
研ぎ澄ました牙で狙いを定め
月に向かって空を切る


何かを諦めれば何かが手に入ると信じてた
腐った世界に愛想を尽かし
空を目指してもがいた犬は
水溜りの月に飛びかかる


足掻いても足掻いても
這い上がれぬ世界の底で
それでも僕は吠え続ける
研ぎ澄ました牙で狙いを定め
月に向かって弧を描く


君に向かって走り出す・・・・。。





2005/08/20 (Sat)

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