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チェシャ猫の部屋


[140] baku〜come trues
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

また一つ涙が零れ落ちた
決して叶わぬ願いを信じ
臆病者の獏は
描いた夢に背を向けた・・・。。


どれだけ他人に焦がれればいい??
偉そうに吠えるだけの野良犬にも
覗けば未来が詰まってる

どうして俺には夢が無い??
繰り返す問いに答えもなく
見たくも無い誰かの世界に入り込んでは
熟して甘くなった夢を
腹いせに少しほおばった。。


焦がれても焦がれても
この腕では欠片も掴めない
虚しさに押し潰されそうなこの夜で
俺は何に助けを求めればいい??


神様落ちてゆく世界にほんの少し
夢という名の優しさを落としてくれ
聞きなれた諦めの言葉蹴飛ばして
俺が現実に変えてやる


夢を見るのが怖かった
自分を覗くのを避けていた
どうせ死んでいく心なら
最後に夢を見てみるさ


臆病者の獏は眠った
生まれて初めて安らかに
他人の夢を漁り尽くした果てに
お前が見たものはなんなのか
誰にも答えは分からないが・・・・・・・・・・



最後にお前が見せた微笑を
誰も忘れはしないだろう・・・・・・・・。。



2005/10/10 (Mon)

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