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チェシャ猫の部屋


[139] 彩悼香〜memorialize me
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

抱きしめられなかった
綻び崩れてしまいそうなこの心を
繋いでくれた祈りさえも・・・


錆付いたその腕に満ち足りなかったものは何か
自ら負ったしがらみに囚われたまま
区切られた空に焦がれてる


目を向けぬままに告げた終わり・・・
失くして残ったこの涙を・・・
遠ざかるほどに溢れてくるこの想いは
もう叶わぬと知っていても


艶やかに彩は舞い続ける
狂い咲いた罪に飾られるように
途切れた誓いに色は褪せ
痛みだけが寄り添ってゆく・・・。。


  「自分だけは一人で生きていけると思っていた。
   その小さな手を握るのがこの手で無くなった今 初めて独りが怖いよ・・・」 


償いきれぬこの過ちが
罰を折り重ねて消えるのならば・・・
もう一度その弱さに
触れることが出来るのならば・・・

    歪んだ世界さえもう怖れはしない

    例え儚さに抱かれこの身を失くしたとしても


艶やかに香は揺られ続ける
乱れ咲いた痛みを弄ぶように
織り綴られた祈りに導かれ
記憶だけが寄り添ってゆく・・・


艶やかに君は舞い続ける
繰り返した罪を慰めるように・・・・・・・・

2005/10/05 (Wed)

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