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チェシャ猫の部屋


[154] lily
詩人:チェシャ猫 [投票][得票][編集]

散りゆく花びらは美しく
更けゆく夜は艶やかに
強く絡ませた指先で
涙よりも甘く濡らして・・・・


二人途切れぬ為の鎖を携えて
誰も居ない世界へと連れ去ってと
怯えた声で貴方は囁いた

この手を握り締めるために失くしたものは何か
零してきた記憶で彩られた瞳を
傷ついた瞳で見つめてみる・・・


また一つ諦めた祈りを
確かめ合うように両手で触れて
いっそ壊せばすべてが終わると
泣きながら微笑ってみた


散りゆく貴方
色彩を失くして落ちてゆく世界
強く重ねた唇で
痛みの無いように終わりをください


二人途切れぬ為の鎖で
誰も居ない世界へ


繋いだ手を離さぬように・・・




2006/02/20 (Mon)

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