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チェシャ猫の部屋


[160] 矛盾した祈りの中で
詩人:チェシャ猫 [投票][得票][編集]

神様
死んでいく僕に意味を与えて下さい
泣きながら眠るのに飽きた頃に
終わりの扉を叩いて下さい


もう少しだけと祈り続けたこの世界で
この目は一体何を見出せたのか
貴方を抱くことからすら逃げ惑うこの腕で
どれだけのものを掻き集められたというのか


微かな声にさえ怯える夜に
世界の隅で貴方は微笑った
隠したナイフを翳して僕は
見えない誰かに立ち向かう

神様
この腐った世界で
天使の羽なんか見えなくていい
悪魔の翼を与えて下さい

貴方が堕とした美しき罪人に魅入られて
この世界は狂っていくから

どうか終わりの扉を叩いてください
もう足音がそこまできているから


2006/07/20 (Thu)

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