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チェシャ猫の部屋


[161] 至哀恋歌
詩人:チェシャ猫 [投票][得票][編集]

誰のことも愛せはしないと
独りうなだれていた小さな肩に
貴方運命を落としていった

ねえずっと閉ざされていたこの心
開くだけ開いておいて受け止めてはくれないの??
ねえずっと失くしていたこの気持ちの
続きを感じさせてはくれないの??


求めても求めても訪れなかった孤独は
背を向けようと思った瞬間から絡み付いて離れない
独りの怖さを教えられた弱虫な僕の腕が
貴方求めて手探り繰り返す・・・


いつからか已まぬ涙は
零れる場所を失って彷徨い続け
孤独にかき消されそうな小さな声で
貴方の名を呼んでいる


ねえずっと求めていた安らぎを
僕にくれる天使は貴方ではなかったの??
ねえ二度と抱いてはくれぬなら
僕も連れて逝ってはくれないの??


独りの怖さを知った臆病な肩は
もう二度と引き返すことすら叶わぬ

求めて 求めて それでも叶わぬ願いなら
せめて祈ったこの手に勇気を与えて

ねえ色褪せたこの世界を抜けて
ねえ貴方の元へ逝ける勇気を・・・

2006/07/20 (Thu)

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