詩人:チェシャ猫 | [投票][得票][編集] |
このまま時と共に貴方の輪郭が消えていくのならば
忘れないように絵を描こう
思い出の中を生きる君の思い出が
美しき表情を変えないように・・・・
未だ汚れを知らぬ真四角の世界
色付くことと汚れぬことを半分ずつにして祈りながら
閉じ込めるのは思い出か哀しみか
切り取られた真っ白な舞台で
僕の右手は神になる
眠りに就きたい
濡れた床に頬をつけて全てを夢に委ねたままに
貴方の微笑った顔を怒った顔を悲しい横顔を・・・
残したいのは思い出ではなく確かな存在と温もり
神様が僕から奪った貴方の代わりに
たった一つ与えたものがこの右手なら
忘れることで拭おうとした涙を
ぼやけて薄れていく輪郭をこの世界に留めよう
未だ汚れを知らぬ真四角の世界
切り取られた真っ白な舞台で
僕の右手は神になる
忘れないように絵を描こう・・・
切り取られた真っ白な思い出と共に
貴方の輪郭は永遠になる