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チェシャ猫の部屋


[62] 一番星見ぃつけたっ
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

「一番星見ぃつぇたっ」
今でも君の声が聞こえてくるよ
どっちが先に見つけられるかだなんて
毎日のように競争してたね

あの星を見なくなったあの夜から
少しずつ僕らの距離も広がっていたのかな
何も気づかずにいた僕の前にはただ
泣き濡れた君が立ち尽くしていた

あの日果たせなかった約束
今ここでもう一度君に誓うよ
あの一番星をそっと盗んで
リボン結んで君にプレゼントすると

だからもう一度
僕の手を握り締めて。。
君の全て包み込んであげられるほど
頼りがいのある腕じゃないけれど
君のほんのささやかな幸せだけは
零れないように強く抱きしめるから

だからまた二人で
僕の家の屋根に上ろう
そうしてまた聞かせてよ


「一番星見ぇつけたっ」・・・

2004/05/21 (Fri)

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