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チェシャ猫の部屋


[76] 君と花火と夏みかんのにほい
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

多分いつまでも忘れないよ
思い出の中の君がぼやけてしまっても
どこからか波の音が聞こえれば
花火が少しだけ焦げ臭かった
あの夜のこと思い出すから・・・。。


今思い出しても思わず微笑み零れるよ
綿菓子ほっぺたにつけて
花火に見とれていた君の横顔

キレイだったね
花火も海も君も。。
あったかかったね
寝そべる砂浜とつないだ二人の手


もう君の手を握るのは僕じゃないけれど
あの日食べた夏みかんの色に照らされて
誰かと海岸を歩いている君は

なんか  悲しいくらいに キレイだ・・・。。


幸せになってね  
・・・なんて涙出ちゃいそうだから言わないけど
また今年も
僕はあの海で花火見るよ
君のこと思い出して
・・・なんて切なすぎるから嫌だけど

きっと君もこの花火見てるんだって
誰かと手をつないで微笑ってるんだって
そんなこと考えてたら

なんか それはそれでいいやって。。


でも多分ずっとずっと忘れないよ
君と花火と夏みかんのにほい・・・。。

2004/06/10 (Thu)

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