詩人:チェシャ猫 | [投票][編集] |
思わず零れそうになった君への思いを
僕はあわててポケットにねじ込んだ
どこに隠したのか分からなくならないように
目印の赤い糸をつけて・・・。。
いつからか大切なものは全部
ただただポケットにほうりこんでいた
気がついたその時にはもう
何がどこにあるかなんて
もう全然分からなくなってた
いつの日か全部並べて整理しよう
なんて思ってたポケットには
いつの間にか小さな穴が開いていて
気がついたその時にはもう
突っ込んだ手に触れるものなんて
何一つなくなってた
それでも僕が泣きながらかざした小指には
あの日の赤い糸が眠ってて
両手でたぐりよせたその先に
君への想いが残ってた
今君に伝えるよ
ポケットの中で擦り切れてしまったその言葉は
少しだけ頼りないかもしれないけど
差し伸べるこの腕は
多分君を支えられるから
だから今君に届けるよ
ずっとずっと隠していた
たいせつなたいせつなこの気持ち・・・。。