詩人:チェシャ猫 | [投票][編集] |
朝目が覚めると僕は涙を流している
何故って聞かれたって答えられない
怖い夢 悲しい夢・・・。。
それとももしかしたら
通り過ぎてしまったあの頃を。。
夜は静かに君の影を連れてきて
また僕にそっと微笑みかける
必死に耳をふさぐ僕の両手を
月の光はやさしく滑り落ちて・・・。。
「まだあの子を忘れられないの?」
そうだよそんなの分かってる
それでも僕は目をそむけなきゃ
この涙が
君を求めてまだ止まないんだ。。
この夜を越えて 月が隠れれば
多分君は思い出の中へと歩き去っていくけれど
その手握ろうと差し出した左手は
まだ手探りを繰り返しているんだ。。
朝目が覚めると僕は泣いている
右手はただ 何もない宙に弧を描く
頬に残る君の温もりを抱きしめて僕は
写真の君にキスをする
ただ その涙枯れないように・・・。。