詩人:弘哉 | [投票][編集] |
慈愛に満ちた同情を
俺に向けるのはやめてください
精一杯の笑顔で決まり文句を言うのにも
もう疲れたんです
たまには暗い顔でいさせてください
皆が辛そうな顔をするから
今日も貼り付けたような笑顔なんです
最近、本気で考えるようになってきました
「この嘘っぱちの笑顔が剥がれなくなったら
本心だって塗りかえられるのだろうか」
あまり期待できそうにないので
慈愛に満ちた同情を俺に向けるのはやめてください
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与えられてきたのが歪んだ愛ばっかだから
俺も真っ直ぐには与えられないのだろう
存在しているのが歪んだ愛ばっかだから
この世はどんどん歪んでいくのだろう
真っ直ぐな光が欲しい
歪みきった俺が存在できなくなるような
俺が消えてしまっても構いやしない
だから
最期に真っ直ぐな
そんな愛をください
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身勝手な思いが交錯して
この世の未来は動いてる
きっと世界の終末だって
人の手により生まれるのだろう
願わくば
人の連鎖に終止符を打つのは俺自身であればいい
壊して壊れて造り直すのは未来の自然であればいい
そういう俺も
身勝手なだけの人間だってことは知っているけれど
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何が正しいとか
何が間違ってるとか
そういうことを考えるってことが
矛盾だらけの理論だって
俺は思ってる
それが一般に受け入れられるかは別としてだけどね
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手首には無数の傷が残っているのに
俺の心臓は今もこうして動いている
傷を見る瞳だってこうして機能しているというのに
心は“あのとき”で止まったまま
生きたまま死んでしまったから
何も知らない
何も知りたくない
知らない
知らない
知らない
出会いも別れも傷の理由も何も知らない
だから君だって
本当はどこかにいるはず、だろう?
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そんな怒んなよ
髪キレーって言っただけじゃんか
それも他の奴じゃなくてお前のだよ?
え?それがダメって?
素直じゃないなぁ
まぁた怒ってる
折角美人なんだからさ
もーちょっと笑った方がいいさ?
余計なお世話?
えー
笑顔見たいなぁ
…あ、もしかして困ってる?
だーっもうだからそんな怒んなくてもいいじゃん
ま、いいけどさ
怒った顔も可愛いし?
あ、赤くなった
カーワイー
クス
ね、髪、触ってもイイ?
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たえず静かに
波が行く
寄せては返し
返しは寄せて
たえず静かな
悲しみが
降っては湧いて
湧いては消える
小さな諍い
心が犠牲
さあ
今日は何が
さざなみの贄になる
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無理に歪めた笑顔が痛いから
もうずっと泣いてていいよ
ただここにいるから
笑わないで
「大丈夫」
って言ってると
いつか本当に平気になってしまう
心が傷つくこと
他人を傷つけること
自分が傷つくこと
己を傷つけること
だからもう
笑わないで
大丈夫じゃないのに