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鴉夜の部屋


[35] 漂流
詩人:鴉夜 [投票][編集]


愛する事を やめた私は
海に浮かんで ひとり


さしのべられた手を
振り払っては
孤独に守られ
傷つく事を恐れていた


やがて 腐敗していく体を
眺めては
軽く笑った 愚かな自分を


月の周期が巡り
沖の先で船にあった




だから もう これを
最後の恋にしよう?

2005/07/20 (Wed)

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