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鴉夜の部屋


[65] 消えない傷
詩人:鴉夜 [投票][編集]



月の光に照らされた
傷痕がひどく痛む

こんな夜に部屋は
鉄の匂いに溢れて
もう刻む墓標が無い


別に死にたい訳じゃない
この思いを忘れぬよう
この血と傷とで確認する

君がいなければ
哀しみを知る事は無かったのに…


太陽に燃やされた
左手はもうボロボロ
決して 消えない傷


別に切りたい訳じゃない
痛みがないと
生きてる実感がしないだけ


君がいなければ
うまく笑えてたのに

君がいなければ
高く飛べたのに

君がいなければ
…楽に死ねたのに…



2005/08/03 (Wed)

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